【屋根裏のラジャー】原作との違いは?

【屋根裏のラジャー】原作との違いは?

映画『屋根裏のラジャー』についてです。

それなりに心に残った作品であれば、気になるところですよね。

ということで本記事では「原作との違い」についてご紹介していきたいと思います。

ぜひ最後までご覧くださいませ!

以下、ネタバレが含まれますのでご注意ください。

【屋根裏のラジャー】作品情報

映画『屋根裏のラジャー』ついて

作品名『屋根裏のラジャー』
公開日2023/12/15
制作国日本
上映時間109分(1時間49分)
監督百瀬義行
キャスト寺田心(ラジャー)、鈴木梨央(アマンダ)ほか
(映画『屋根裏のラジャー』作品情報)

原作小説『ぼくが消えないうちに』について

作品名『ぼくが消えないうちに』
発売日‎‎‎2023/10/24
出版社‎KADOKAWA
ページ数288ページ
作者A.F.ハロルド(こだまともこ訳)
(原作小説『ぼくが消えないうちに』作品情報)

【屋根裏のラジャー】原作との違い3選!

違い1:エミリーについて

エミリーが亡くなるタイミングについて知りたい方はこちらをクリック!(ネタバレ)

映画版では、大きな戦いの末に(ミスター・バンティングと黒い女の子と対峙したとき)。
原作版では、あっさり早めの段階で(人間のお友達の元へ遊びにいったとき)。

それぞれの恐ろしさがあります。


容姿が違うだけで、大分印象が違いますね……。

映画版エミリーは、どこかの探検隊のような恰好をしているのに対し、

原作版エミリーは普通の少女という感じ。映画版エミリーのトレードマーク・“ゴーグル”もかけていません。

性格自体はそんなに変わらないかな?……と思います。

他の登場人物たちのキャラクターデザインの違いは?

因みに他の登場人物たちのキャラクターデザインの違いについてはこんな感じ。

ラジャーとミスター・バンティングが最も一致している印象。

因みに、映画版で出番の多い「小雪ちゃん」は、カバではなく恐竜という違いもあります。

原作小説のイラストを担当しているのは、気鋭の画家エミリー・グラヴェットさんです。

ケイト・グリーナウェイ賞を2度受賞している素晴らしい才能をもった方です。

日本で出版されている絵本に『もっかい!』『きれいずき』などがあります。

違い2:黒い女の子について

映画では女の子が自ら、ミスター・バンティングに向かって呑まれるシーンがありましたが、
原作ではそのようなシーンはありません。

映画では最後の女の子のセリフに注目が集まっていますが、それもありません。一連の流れは、映画オリジナルなのです。

合わせて読みたい
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屋根裏のラジャー│黒い女の子のセリフは?なぜ食べられた? 黒い女の子など謎を考察!

黒い女の子は、登場人物のなかでも世間から人気がある印象ですが、このラストがあってからこそのように思います。

元スタジオジブリの百瀬義行監督の作品だからか、どこかジブリみがあって魅力的な少女ですね。

違い3:ラストについて

また、原作小説では「その後」が多めに語られているため、映画から入った方は、得した気分になれるかも?

(筆者はテンションあがりました)

さいごに感想

「映画が気になるから先に読んでおこう」「映画楽しかった、原作気になるから読んでみよう」

の2パターンありますよね。

わたしは後者でした。本棚にギッシリ並べられている本を、いずれは断捨離しなければ……と思っています。

そのため、読みながら「これは残しだな……これは一度読めば十分かも……」と思いながら読み進めることも。

『ぼくが消えないうちに(屋根裏のラジャー原作)』に関しては、すぐ「手元に置いておきたい作品」となりました。

海外作品の翻訳だからか、日本でよくみるタイプとレイアウトが違うのですよね。新鮮だし、挿絵が多いのもワクワクしました。

小学校の頃、本を読んでいた感覚を思い出したのです。

そういった子供時代の感情が、また小説の内容とリンクして見事でした。

また、翻訳とは思えないほど読みやすかったです。

一言でいうと、映画のほうがややファンタジー寄り、原作小説のほうがややリアル寄りかな?という個人的な感想です。

【屋根裏のラジャー】原作との違いまとめ

今回は『屋根裏のラジャー』の原作との違いについてまとめてみました。

  1. エミリーの死について
  2. 黒い女の子について
  3. ラストについて

以上の結果となりました。

幼い頃に「見えないお友達」「ぬいぐるみ・玩具」などを相手に、想像力で遊んでいた人が殆どなのではないでしょうか。

胸に残る作品でしたね。

以上、ご参考になりましたら幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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白うさぎ

白うさぎ

趣味は一人映画。 好きなジャンルは「アニメ・ファンタジー・サスペンス・ミステリー」です。考察系が好きです。