映画『牛首村(2021)』は、2022年に公開された日本のホラー映画です。
『牛首村』を観た視聴者の多くは、実話に基づいているかどうかを気にかけています。
何故なら、実際に起こった事件や出来事に基づいたストーリーはとても興味深いからです。
この作品も例外ではなく、多くの人々が実話に基づいているのかを知りたがっています。
ということで、本記事では、『牛首村』の真実について探っていきます。
「『牛首村』は実話なのか?」
「あれは実在する?元ネタは?」
ご興味のある方はぜひご覧くださいませ。
映画『牛首村』作品情報
作品概要
作品名 | 『牛首村』(うしくびむら) |
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公開日 | 2022年2月18日 |
制作国 | 日本 |
上映時間 | 115分(1時間55分) |
監督 | 清水崇 |
キャスト | Kōki(主演)、萩原利久、高橋文哉、芋生悠、大谷凛香、莉子など |
簡単なストーリー紹介
物語は、ネット配信に映った女子学生を切欠に、主人公たちが「牛首村」に足を踏み入れるところから始まる。
そこで起こる奇妙な出来事や、村に隠された恐怖に直面する様子を描いている。
『牛首村』は実話?
結論からいうと、映画『牛首村』はフィクションです。
しかし、単なるフィクションではなく、実在する都市伝説や風習に影響を受けています。
そのため、現実味を感じさせます。
では、本作に纏わる「実在する迷信や伝承(実話・元ネタ)」とは、一体どのようなものでしょうか。
実話ep1.都市伝説「牛の首」
本作に登場する怪談「牛の首」は、実在する伝承
「牛の首」とは、“その話を聞いたものは、その内容の恐ろしさのあまり3日と経たず亡くなってしまう”というもの。
そのため、現在ではそのタイトル「牛の首」のみが伝わり、内容について知る者はいない……といった怪談になります。
「牛の首」といえば「牛の首(小松左京著・1965年)」が思い浮かびますが、作者が創作した怪談ではないとのことです。
映画と同じく、その「タイトル」のみが伝わっています。
映画『牛首村』は、怪談「牛の首」の先に迫った作品です。
実話ep2.双子の口減らし
日本では、双子や忌み子に対する偏見が歴史的に存在していた
実際に、日本の一部の地域では、双子の存在を不吉とし、忌避されることがありました。
その理由は幾つかあります。
たとえば、
- 育てるのにお金がかかる
- 多産は、犬猫と同じ
- 男女の双子「夫婦子(めっとご)」と呼ばれ、心中した男女の生まれ代わりとされた
(当時、心中死は罪人扱い)
などです。
そのため、双子の片割れを死産としたり、養子や寺に預けたりして間引かれました。
また、産みの母親は「畜生腹」と言われ、罵られました。
双子に対する迷信・偏見は、戦前まであったそうです。
他の国でも、双子は忌み子とされてきた!
日本以外でも、「双子」を不吉なものとする国はいくつもありました。
なかでも、アフリカのナイジェリアは世界で最も双子の出生率が多い国とされています。
かつての南西部イグボ=オーラでは、双子は「悪魔」とされ、殺害されていた時代があったそうです。
ちなみに現在では、逆に「幸福の象徴」とされています。
このような実話が、映画『牛首村』のストーリーに反映されていることが分かります。
実話ep3.心霊スポット
冒頭で配信された心霊スポットは実在した
坪野鉱泉
映画『牛首村』で女子学生たちが配信していた心霊スポットは実在します。
正式名称は「坪野鉱泉」。
温泉施設として1956年に創業、1980年に廃業しました。
現在は解体されていますが、撮影当時は、動画配信者や肝試し目当ての若者・暴走族などが訪れていたそう。
なかでも注目を浴びているのが、1996年5月5日に起きた「少女2人が行方不明になった」事例。
当時19歳だった彼女たちは、「坪野鉱泉へ肝試しに行く」といったきり姿を消しました。
偶然にしろ、本作の姉妹(奏音・詩音)に重なります。
宮島隧道
また、本作に登場する「牛首トンネル」も心霊スポットとして知られています。
正式名称は「宮島隧道(みやじまずいどう)」。
伝説の霊能力者である宜保愛子さんが拒否したことで有名です。
『牛首村』の元ネタは?
映画『牛首村』の元ネタは、「零~紅い蝶~」という噂があります。
理由としては、いくつか共通点があるからです。
ただし、公式から公表されている事実ではありません。あくまで噂になります。
「零~紅い蝶~」は、2003年11月にテクモ(現:コーエーテクモゲームス)から発売されたプレイステーション2用のソフトです。
ジャンルは、和風ホラーアクション。
引用元:tecmo公式サイト“地図から消えた村”に迷い込んでしまった二人は、怨霊に満ちた
村から脱出する為に、手に入れたカメラ「射影機」で霊と戦い、
写真に写ったヒントを元に謎を解いていきます。
なぜこの村は消えてしまったのか?双子を生贄とする儀式とは?
次第に明らかになって行く謎。そして、霊感の強い姉は、霊にとりつかれ次第に壊れていく…
『牛首村』実話についてまとめ
本記事では映画『牛首村』が実話なのかについてまとめてみました。
映画『牛首村』はフィクションであるものの、一部実話に基づいていることが分かりました。
リアリティのある恐怖の物語として多くの観客を楽しませています。
本作の元となった事例(実話)・元ネタとして、
- 聞いたら必ず亡くなる怪談「牛の首」
- 「双子は忌み子だから間引く」という風習
- 心霊スポット「坪野鉱泉」
- 和風ホラーアクションゲーム「零~紅い蝶~」
をご紹介しました。
今後とも、和島香太郎監督のホラー作品が楽しみですね。
以上になります。ご参考になりましたら幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。