『サウンド・オブ・ミュージック』の実話:映画と事実の驚くべき違い6選!

『サウンド・オブ・ミュージック』の実話:映画と事実の驚くべき違い6選!

映画『サウンド・オブ・ミュージック』は、1965年に公開され、今なお多くの人々に愛され続けている名作です。

本作において、実在したマリアとトラップ一家と映画の違いについて気にしている方が多いです。

ということで、本記事では、原作である『The Story of the Trapp Family Singers(マリア・フォン・トラップ著)』の内容を参考にして、

  • 『サウンド・オブ・ミュージック』の実話
  • 映画と現実の違い

について分かりやすくご紹介しています。

映画『サウンド・オブ・ミュージック』作品情報

作品名『サウンド・オブ・ミュージック』
公開日日本:1965年6月19日、アメリカ:1965年3月2日
制作国アメリカ
上映時間126分(2時間6分)
監督ロバート・ワイズ
主演ジュリー・アンドリュース
(映画『サウンド・オブ・ミュージック』概要)

簡単なストーリー紹介

自由奔放な修道女・マリアは修道院での生活に馴染めず、

トラップ家の家庭教師として雇われることになります。

トラップ家では、厳しい父親ゲオルク・トラップにより、

7人の子どもたちに厳しい躾がされていました。

マリアは、トラップ一家との関係を築くのに苦労しますが、

彼女の音楽の才能や明るい性格で、家族全体の雰囲気を和ませていきます。

映画『サウンド・オブ・ミュージック』は実話?

原作は、本作の主人公・マリア・フォン・トラップによる自伝『The Story of the Trapp Family Singers』です。

映画『サウンド・オブ・ミュージック』と実話の違いは?

違い1:マリア・フォン・トラップの人物像

アルプスで歌うマリア

映画:映画では、マリアは穏やかな性格です。

マリアはオーストリアの修道院で教育を受けた後、トラップ家に家庭教師として雇われました。


実話:実際のマリアは、愛情深い点は同じですが、感情の起伏が激しいタイプだったようです。

彼女は1905年にオーストリアで生まれました。

幼少期に両親を失っていた彼女は、全寮制の学校に入ったあと、修道院に入ります。

……しかし修道院での厳格な生活に馴染むことが難しく、結局辞めています。

その後、トラップ一家の9か月限定の家庭教師として雇われることになりました。

違い2:ゲオルク・フォン・トラップの人物像

ゲオルク

映画:ゲオルクは、冒頭では非常に厳しい父親として描かれています。

例えば「遊びを許さない」「歌うことを許さない」「名前を呼ばずに笛を吹く」などです。


実話:実際のゲオルクは、元々優しく温かな父親でした。

また音楽も楽しんでいました。(家族が人前で演奏することには消極的だったようです。)

当然、映画『サウンド・オブ・ミュージック』の出来上がりにはトラップ一家から反発がありました。

さらに著作権も売ってしまっていたため(お金が必要だった)、

その収入が得られないという泣きっ面に蜂状態でした。

違い3:子どもたちの設定(性別・名前)

映画:子どもたちは7人です。

(女、男、女、男、女、女、女)


実話:実際のトラップ家には、最終的に10人の子どもがいました。

また性別も違います。

(男、女、女、男、女、女、女、女、女、男)

後ろの3人が、マリアとゲオルグの間に生まれた子です。

映画原作
1リーズル(女性)ルーペルト(男性)
2フリードリッヒ(男性)アガーテ(女性)
3ルイーザ(女性)マリア(女性)
4クルト(男性)ヴェルナー(男性)
5ブリギッタ(女性)ヘドウィグ(女性)
6マルタ(女性)ヨハンナ(女性)
7グレーテル(女性)マルティナ(女性)
8ローズマリー(女性)
9エレオノーレ(女性)
10ヨハネス(男性)
トラップ家の子供達について映画と実話の比較表

違い4:マリアがゲオルクと結婚した理由

映画:マリアがゲオルグと恋に落ち、ロマンチックに結ばれます。


実話:ゲオルグはマリアに恋しましたが、マリアはゲオルクに恋したわけではありませんでした。

彼女が惹かれたのは子どもたちです。

修道女たちの導きがによって、1927年に結婚しています。

マリア22歳、ゲオルク47歳のときでした。(のちにゲオルクを愛すようになりました。)

違い5:ナチスからの逃亡劇

映画: 映画のクライマックスでは、トラップ一家がナチスから逃れるシーンがドラマチックに描かれています。

アルプスを越えるシーンは特に印象的です。


実話:トラップ一家は実際にはオーストリアを離れた際、汽車で隣国スイスを経由してアメリカに向かいました。

違い6:トラップ一家の経済状況

映画:トラップ家は裕福に描かれています。


実話:1930年代の世界情勢により銀行が倒産・トラップ一家は財産のほとんどを失っていました。

音楽活動を本格化させたのは、生活のためでした。

彼らはアメリカで「トラップ・ファミリー合唱団」として知られるようになり、成功を収めました。

1947年に肺がんによりゲオルク亡くなり、その2年後にマリアが自伝を執筆・出版しています。

『サウンド・オブ・ミュージック』は実話?映画との違いについてまとめ

本記事では映画『サウンド・オブ・ミュージック』の実話性についてまとめてみました。

調査したところ、

  • 『サウンド・オブ・ミュージック』は実話?……映画『サウンド・オブ・ミュージック』は実話に基づいている。
  • 映画と事実の違いは?……映画『サウンド・オブ・ミュージック』と事実との違いは、登場人物たちのキャラクター・名前や性別・エピソードなどに違いが見られる

ということが分かりました。

ご参考になりましたら幸いです。

最後までご覧頂きありがとうございました。

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兵隊

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ライター。趣味は旅行と絵を描くこと。