映画『最強のふたり』についてです。
本作は、異なる背景をもつ二人の男性の出会いによる感動的なストーリーです。
2011年にフランスで公開され現在に至るまで、人々から愛されています。
実在する彼らは、その後どのような道を歩んだのでしょうか?
- フィリップとドリスの現在(その後)
- フィリップの再婚相手や子供
- ドリスはなぜフィリップの介護を辞めたのか
本記事では、以上の点について調査し、分かりやすくまとめてご紹介しています。
映画『最強のふたり』作品情報
作品名 | 『最強のふたり』(原題:Intouchables ) |
---|---|
公開日 | 2012年9月1日(日本) |
制作国 | フランス |
上映時間 | 112分(1時間52分) |
監督 | エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ |
キャスト | フランソワ・クリュゼ(フィリップ役)、オマール・シー(ドリス役) |
映画『最強のふたり』は実話を基にしている
映画『最強のふたり』は、実話を基に制作されています。
本作の主人公・フィリップが執筆した自伝『Le Second Souffle 』が原作となっています。
実話1:フィリップがアブデルと出会うまで
映画のフィリップのモデルとなったのは、実在するフランスの実業家「フィリップ・ポゾ・ディ・ボルゴ(Philippe Pozzo Di Borgo)」です。
フィリップ・ポゾ・ディ・ボルゴは、1951年2月14日にフランスの貴族の家系に生まれ、裕福な家庭で育ちました。
フランスの有名なシャンパンハウス「シャンパンポメリー」(Champagne Pommery)のディレクターとして成功を収め、ビジネス界でも尊敬される存在でした。
フィリップの人生を大きく変えたのは、1993年6月23日に起きたパラグライダー事故です。
この事故により彼は四肢麻痺となりました。
妻ベアトリスの病気も重なり、フィリップにさらなる苦痛と鬱病をもたらしました。
周囲の人に迷惑をかけてしまう罪悪感から、自殺を図ったこともありました。
しかし、その後の介護者アブデル・セロウとの出会いが、彼の人生を再び前向きなものに変えます。
実話2:アブデル(ドリス)がフィリップと出会うまで
映画のドリスのモデルとなったのは、実在する人物である「アブデル・ヤスミン・セロウ(Abdel Yasmin Sellou)」です。
アブデル・セロウは、1960年代にアルジェリアで生まれました。兄弟8人の質素な家庭で育ちました。
幼少期にパリに移住。
少年時代から窃盗などのトラブルを起こし、16歳で学校を退学、18歳で刑務所に監察されるなど、荒れた生活を送っていました。
彼は刑務所から出てすぐにフィリップの介護者の仕事に応募します。
約90人の面接者のなかで、アブデルが採用されました。映画同様、フィリップは彼の「同情せず、ユーモアに溢れている点」に惹かれていました。
実際のところは、アブデルが介護者として働き始めたころ、闘病中の妻ベアトリスはまだ生きていました。
フィリップは絶望のなかにいましたが、彼と出会い、再び人生を楽しめるようになりました。
やがて、二人の間には特別な友情が生まれます。
映画『最強のふたり』フィリップのその後は豊かな人生だった
※引用動画サムネイル…フィリップ、0:11頃…フィリップの再婚相手の妻、0:22頃…アブデル
2003年、フィリップは、アブデルとのモロッコ旅行中に、愛する人を見つけ再婚しています。
2001年に執筆した自伝『Le Second Souffle』が映画化され(公開2011年)、多くの反響がありました。
その後も豊かな人生を送っています。
彼の生きざまは、障害を持ちながらも、人は新しいスタートを切ることができるという希望を私にたちに与えてくれます。
2023年6月2日に逝去しました。現在は、南コルシカ島の協会に眠っています。
フィリップの再婚相手(妻)と子供について……誰?
フィリップの再婚相手は、「カズィア・ナジミ(Khadija Najimi)」です。イスラム教徒の女性です。
その後、二人の子供(娘)に恵まれました。
子供たちの名は「サバ・ポッツォ・ディ・ボルゴ(Sabah Pozzo di Borgo)」と「ナ・ポッツォ・ディ・ボルゴ(Na Pozzo di Borgo)」です。
また、一人の養子を迎えています。
因みに、最初の妻ベアトリスとの間には子はおらず(5度の流産を経験)、ふたりの養子を迎えていました。
映画『最強のふたり』アブデルもその後(現在)は結婚している
2003年、アブデルもモロッコ旅行中に愛する人と出会い、結婚し、新しい家庭を築くことになりました。
その後、アルジェリアに戻り、家族とともに安定した生活を送り、現在は養鶏場を営んでいます。
3人の子供に恵まれました。
子供たちはフィリップのことを「おじさん」と呼んでいたそうです。
なぜ、アプデルは介護を辞めたの?
アブデルがフィリップの介護を辞めた理由は、「二人がそれぞれ新たなパートナーに出会い、次の人生に進んだため」です。
因みに、アブデルの後にフィリップの介護を誰が引き継いだのか詳細は不明ですが、
フィリップは2番目の妻であるハディージャとモロッコに住み続けたことが分かっています。このことから、ハディージャはフィリップの介護に対し重要な役割を果たしたと思われます。
フィリップの介護者として始まった関係は、最終的に特別な友人関係へと発展しました。
映画『最強のふたり』の現在(その後)についてまとめ
本記事では映画『最強のふたり』の現在(その後)についてご紹介しました。
フィリップは、アブデルとの出会いにより、四肢麻痺という大きな困難を乗り越え、前向きな精神を持ち続け、人生に喜びを出すための努力を続けました。
彼らの物語は、映画「最強のふたり」を通じ、世界中の人々に語り継がれ愛されることでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。