【レッドタートル考察と解説】「意味分からない・どんな話？」を解決！あらすじは？なぜ人間になったの？

映画『レッドタートル ある島の物語』についてです。

本作には

「意味が分からない！」
「一体どんな話なの？」

という声が多いです。

セリフが一切入っていないので、理解しづらいですよね。

ということで、以下、解説・考察していきたいと思います。

『レッドタートル ある島の物語』の作品情報

【レッドタートル】おおまかなあらすじ

【レッドタートル】主な登場人物

• 青年……本作の主人公。無人島に漂流した男。
• レッドタートル……浜辺にあがってきた赤い亀。

【レッドタートル】意味わからないけど、どんな話？解説

本作がどんな話なのか、一言で表すと「亀の恩返し」のようなお話なのかなと思っています。

以下、解説していきます。

レッドタートルが陸に上がってきたのはなぜ？

レッドタートルが陸にあがったのは、主人公の青年を愛していたからです。

単行本を読めば、その説明があります。

レッドタートルは、なぜ人間になったの？

レッドタートルが、なぜ人間になることにしたのかといえば、やはり主人公に恋したからです。

なぜ人間になれたのかといえば、“海はそういう不思議とそういうことがある”そうです。(単行本より)

考察:レッドタートルは、なぜ男を愛したのか？

考えられるケースとしては、海から主人公の姿を眺めているうちに愛したというケースです。シンプルです。
「人魚姫」を彷彿とさせますね。

また、作中に砂浜から這い出てきた子亀の軌道を正してあげるシーンがありますが、その子亀がレッドタートルという可能性もあるのではないでしょうか。

2016年、レッドタートルが公開当時に「すみだ水族館」とコラボした亀種のうち「アカウミガメ」を参考にすると、

• 寿命……70~80年
• 大人になるまで……10～39年

のようです。

仮に10年ほどでレッドタートルが大人になったと想定した場合、 あり得ると思います。

または子亀たちに対する接し方を見て愛したというパターンもありそうですね。

考察：筏を壊したのは亀なのか？

結論から申し上げますと、筏を壊した犯人については明かされていません。

原作でも曖昧にされています。

個人的には、「筏を壊したのはレッドタートルではない」と考察します。

その理由としては、亀が筏を攻撃する直接的な描写はないからです。
あくまで「見えない何か」に攻撃されているのです。

数回にわたり筏は破壊されましたが、レッドタートルが姿を現したのは最後だけ。

なにより、本当に愛していたら彼の意見を尊重すると思うからです。

それに、もし彼女が主人公を愛しているからといって島に閉じ込めたとしたなら、ちょっとしたホラー話になってしまいますよね。

一方で犯人じゃないとしたら、

本来ひとり寂しく無人島で孤独死するところだった主人公に、愛や家族を与えてくれました。とても暖かなストーリーとなります。

『レッドタートル ある島の物語』は配信されている？どこで観れる？

現在、『レッドタートル ある島の物語』を配信中のVOD(動画配信サービス)はありません。

視聴する方法は、DVDレンタル、もしくは購入のみとなります。

DVDレンタルには「TSUTAYADISCAS」「ゲオ宅配サービス」がオススメです。

『レッドタートル ある島の物語』はジブリじゃないの？

『レッドタートル ある島の物語』はジブリ作品です。

根拠としては、制作にスタジオジブリが参加しているのと、ジブリ公式サイトでも作品一覧ページで紹介されているからです。

SNS上の声によれば、

「映画『レッドタートル』は、ジブリじゃない！」

という意見の多くは、“これまでのジブリ作品とは異なるテイストだから”のようです。

また、ジブリ作品は海外によっては「Netflix(ネットフリックス)」で配信されているのですが、レッドタートルについては配信されていません。

恐らく三か国(フランス・アメリカ・日本)で制作されたことが影響しているのかな？と予想しますが……

なにはともあれ、本作に他のジブリ作品と区別される要素があることは事実のようですね。

セリフが1つもないのは大胆な試みでした。
(※『On Your Mark(1995)』もセリフはありません)

【レッドタートル】まとめ

今回は映画『レッドタートル』について考察・解説してみました。

• どんな話？……青年を愛した亀が人の姿になり、妻となる。老人(青年)が死に、妻は亀の姿に戻る。
• レッドタートルが陸に上がった理由は？……青年を愛したから。
• なぜ人間になったの？……海はそういう不思議なことがあるから。

という結果になりました。

ご参考になりましたら幸いです。では、またどこかの作品でお会いしましょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。