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映画『プラットフォーム2(2024)』についてです。
本記事では、
- ラストの子供の正体・行方
- ミハルの真相・何を囁いたのか
- 管理局の狙い(目的)
- 「あの子が伝言だ」の意味
などについて考察・解説しています。
ぜひご覧くださいませ。
映画『プラットフォーム2』の作品情報
作品名 | 『プラットフォーム2』(原題:El hoyo 2) |
---|---|
公開日 | 2024年10月4日(日本) |
制作国 | スペイン |
上映時間 | 126分(1時間 39分) |
監督 | ガルデル・ガステル=ウルティア |
主演 | ミレナ・スミット |
映画『プラットフォーム2』主な登場人物
- ペレンプアン…本作の主人公。
- 男の子…333層にいた子供。
- ミハル…『プラットフォーム1』にも登場した女。子供を探している。
- ゴレン…『プラットフォーム1』の主人公。
- 老人…『プラットフォーム1』で主人公と同室だった男。
映画『プラットフォーム2』ラスト・子供たち・ミハルなど考察と解説5選!
考察1:ラストに出てくる子供は誰?
ラストに出てくる333層の男の子(管理局の者たちによって運び込まれた子)は、ミハルの息子の可能性があります。
解説
理由は、
- 人種(肌や髪の色)
- ミハルが大勢の子供たちから手を引いた男の子
- 映画『プラットフォーム1』での彼女の行動
です。
前作『プラットフォーム1』で、ミハルは毎日下に降りようとしていますが、その理由は333層にいた子供がいることを知っていたから――ということが明らかになりました。
結果的に、ミハルの子供(?)は、ペレンプアンが0日目で救いました。
そのことを思うと『プラットホーム1』でのミハルもまた印象が変わり、味わい深いですね。
考察2:ミハルは何を囁いた?
前作でのミハルの行動を思えば、ミハルが男の子に囁いた言葉は、
「私が必ず助ける」「これで出れるよ」
あたりの意味をもつセリフだろうと思います。
【関連記事】『プラットォーム1』映画考察:ミハルがアジア人な理由・死亡説・結末は何が言いたい?
考察3:大勢の子供たちの運命は?
彼らはいずれ、333層に連れていかれる運命です。
解説
大勢の子供たちのなかに、ラストの男の子や、『プラットフォーム1』でゴレンが救った子供がいたからです。
ミハルが男の子の手を引くときに、周りには涙している子供がいたので、おそらく子供たちは自分たちの運命を悟っているのではないでしょうか。
束になって「上へ上へ」行こうとしているのは、あらかじめ「333層から上へ行ければ出られるよ」と管理局から教えられているのかもしれませんね。
また、ミハルの事例から、彼らは囚人たちの子供たちという線もありそうです。
考察4:助けられなかった子供たちのその後はどうなる?
1ヶ月ごとに子供たちが入れ替わりになっているか、もしくは放置されたまま亡くなってしまいます。
解説
参考までに調べてみたところ、人は水さえ飲めれば1ヶ月は生きのびられるようです。
そのため、1ヶ月ごとのリセットのタイミングで子どもが救助されて入れ替えが行われているとすれば、なんとか生き延びられることになります。
しかし、大人たちの間で共食いが行われているくらいなので、当然リスクも承知で放置されていることでしょう。
また、ラストシーンで複数のプラットフォームが映るシーンは、プラットフォームが1つでないことを予感させます。
そのため、大勢の子供が必要なのは確かです。(となると救出してほしいところですね!)
考察5:え…、あのスピード、子供が死んでしまうように思うけれど……
因みに「あのスピードで333階から1階まで上昇すると、恐らく天井にぶつかって亡くなってしまうのでは……」と心配になりますよね。
しかし大丈夫。
いえることは、“お皿が割れない・散らからない”構造にはなっているだろうということです。
上にあがるにつれ緩やかになっているか、無重力空間が広がっているかのいずれかでしょうか?
考察:ラストの台詞「あの子が伝言だ」の意味とは?管理局の狙い…
管理局には、志望者たちをプラットフォームに収容することのほかにも目的があるようです。
解説
「333層に置いてきた子供たちが無事で生きて帰れるのか」という実験です。
ラストシーンでは、ゴレンと老人は「管理局」の狙いを理解していたのではないでしょうか?
亡くなると全てを悟るといいますし。実験のひとつの完了パターンとして「伝言」というのがありそうです。
例えば、1階の人たちが
「どうなってるんだ?!
下に子供いるぞ!?」
……のようなことを、上に向かって叫べば実験完了だったのではないでしょうか。
※プラットフォームには「子供(16歳以下)は入れない」というルールがあります(映画『プラットフォーム1』より)。
因みに「伝言」は簡単なことではありません。
彼らはみな自分が生き延びることで精いっぱいだし、333層まであるなんて信じない人もいるでしょう。
『プラットフォーム1』では最下層の大人たちは全滅していたこともあり、
直接子供を台座に預けたことで、
「あの子が伝言だ(あの子自身が伝言だ)」
というメッセージになったのはないでしょうか?
恐ろしいのは、管理局が食糧が足りなくなる可能性に気づいていないのではなく、意図的に欲望を引き出し、対立しやすい構造にしていたという事実です。
人間の行動心理を研究して、一体何をするつもりなのでしょうか。非人道的なことを平気でやってのける組織なので、きっとよくないことが起こりそうです。
映画『プラットフォーム2』子供・伝言・ミハルについて考察と解説まとめ
本記事では映画『プラットフォーム2』について考察・解説してみました。
- 子供の正体は?……ミハルの息子の可能性が高い。
- 「あの子が伝言だ」の意味は?……実験を完了するためのひとつの手段。囚人たちの代わりに子供自身を上に届けることで伝言とした。
- ミハルは何を囁いた?……「私が必ず助ける」「これで出れる」という意味をもつ言葉。
- 大勢の子供たちの行方……いずれ333層に放置される。生きのびることができるか亡くなるかは実験の結果次第。
- 管理局の狙い……人間の行動心理について、大がかりな実験をしている。
という結果になりました。
大人たちが333層の子供たちを助ける理由としては、子供が大事でかわいいというのもあると思いますが、
自分たちが救われるため――免罪符でもあるのかなと思います。
彼らには、何かしら懺悔したい過去があるように思うからです。
以上となります。最後までご覧いただきありがとうございました。