映画『プラットォーム1』についてです。
本記事は、
- ミハルがアジア人の理由は?
- ミハルは死亡したのか?
- 結末は何が言いたいのか?
についてです。
ぜひご覧くださいませ。
映画『プラットフォーム1』作品情報
作品名 | 『プラットフォーム』(原題:El hoyo ) |
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公開日 | 2024年10月4日(日本) |
制作国 | スペイン |
上映時間 | 94分(1時間 34分) |
制作陣 | 監督:ルデル・ガステル=ウルティ、脚本:ペドロ・リベロ、原案:ダビド・デソーラ、制作:カルロス・フアレス |
キャスト | イバン・マサゲ、 ソリオン・エギレオル、アレクサンドラ・マサンカイ |
映画『プラットフォーム1』主な登場人物
- ゴレン……本作の主人公。
- ミハル……アジア人の女性。
- トリマガシ……老人。主人公と同室になった。
- イモギリ……穴の元職員。主人公と同室になった。
トロント国際映画祭「観客賞」受賞(2019)
シッチェス・カタロニア国際映画祭「最優秀作品賞」「視覚効果賞」「新進監督賞」「観客賞」受賞(2019)
第34回ゴヤ賞視覚効果賞(2020)
考察ミハルがアジア人の理由は?
ミハルがアジア人な理由は、「監督と脚本家がアジアのホラー映画のファンだから」です。
調べてみたところ、監督&脚本家による、以下のインタビューが見つかりました。
引用元:HORRORIGINS(前略)…but in regard to your question, part of the reason why we decided to make her Asian is because me and David are fans of Asian horror movies. The physical presence of Asian females is something that we thought would fit, in regard to the dark hair and the strong character. We wanted a strong, female presence within the film, and we wanted her to be independent.
(前略)…しかし、あなたの質問に関して言えば、彼女をアジア人にしようと決めた理由の一部は、私とデヴィッドがアジアのホラー映画のファンだからです。黒髪と強い性格という点で、アジア人女性の肉体的な存在感がぴったりだと思いました。私たちは映画の中で強い女性の存在を望んでいました、そして彼女が自立していることを望んでいました。
“アジア人女性の、髪の毛が黒く、強くて肉体的な感じがピッタリだった”そうです。
『プラットフォーム1』ではミハルは無口でしたが、
単に“共通言語を話せなかった”というのもあったのかもしれませんね。
考察:ミハルは死亡した?
ミハルは死亡してしまっている可能性が高いです。
理由としては、
- 最後のシーン:ゴレンがスキンヘッドの男2人でと333層までおりていったときに、ミハルの姿がない。
- 涙を流すミハルの姿:老人・面接官らと一緒に、ミハルが映っている。
です。
これらのことから、すでに死亡していると考えると自然です。
ミハルが泣いているのは、息子と会えなかった現実を示唆しているかのようですね。
つまり、「ミハルは面接官の犬を殺害したその月、またはその翌月に死亡した」と考察できます。
考察:ミハルはなぜ犬を殺した?
ミハルが犬を殺したのは、面接官が、犬と交互に食事をとっていることを知らなかったからと思われます。
犬<人間の価値観だったのでしょう。
子のいない面接官に彼女の気持ちが理解できなかったように、ミハルにも彼女の気持ちが理解できなかったのでしょう。
考察:結局、ミハルの息子はどこにいた?会えた?
ミハルの息子については、映画『プラットフォーム2』がヒントとなるかもしれません。
まだ観てなくて気になるという方は、1度、映画『プラットフォーム2』をご覧になることをおススメします。
ネタバレありの考察記事は以下になります。
考察:結末は何が言いたいの?
プラットフォームから救われる道は「贖罪」だった――という意味と思います。
海外の作品には宗教や悪魔が絡む作品がありますが、本作にも宗教的な意味合いがありそうです。
以下に詳しく解説します。
初めから、刑期などなかった
どうやら、収用されたら最後、刑期(?)は存在していなかったかのようです。
管理局は毎月大勢の人たちが死亡する事実を隠していました。収容者たちの口からメディアに漏れれば、とんでもない騒ぎになるはず。
おそらく「認定証」は、収容者たちをおびき寄せるための餌にすぎなかったのでしょうね……。
面接官の女性に「222層まで」と教えていたことから、黒幕には後ろ暗い事情がありそうです。
333層が意味するもの
333の数字に宗教的な意味はないようですが、666には宗教的な意味があります。
333階に2人ずつ収容される仕組みに目をつけてみれば、666人となります。
666=反キリスト=悪の数字です。(※キリスト教です。ゴレンが聖書を持ち運んでいますね!)
イエス・キリストの教えに「自分のことのように隣人を愛しなさい」というのがあります。
共食いなどもっての他です。
ちなみに、最下層333層だけ1人なのは、“子供は純粋である・子供の存在が665の数字にとどめている”などの意味があるのかもしれません。
ゴレンは現状を変えるために「伝言」を伝えようとしていました。
自らの身を犠牲にして子供を助けたことで、ゴレンの魂は浮かばれたように思えます。
映画『プラットフォーム3』続編の可能性は?
個人的には、映画『プラットフォーム3』が制作される可能性は高いと思います。
理由としては、
- 人気シリーズであること
- 映画『プラットフォーム2』で、十分な解釈を得られていないから
の2点です。
まだまだ謎は残ったままです。
次回作を楽しみに待ちたいと思います。
【関連記事】映画『プラットフォーム2』ネタバレ考察&解説!子供たちと「あの子が伝言だ」の意味は?ミハルは何を囁いた?
映画『プラットフォーム1』のミハルがアジア人な理由・死亡説・などまとめ
本記事では映画『プラットフォーム2』について、考察・解説してみました。
まとめると、
- ミハルがアジア人な理由は?……監督と脚本家がアジアのホラー映画のファンだから
- ミハルは死亡した?……死亡した可能性が高い。
- 結末の真相……宗教的な意味合いがある。
という結果となりました。
またどこかの作品でお会いしましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。