映画『オットーという男』についてです。
本記事では、
- 『オットーという男』の実話性・モデル・原作について
- 『幸せなひとりぼっち』との違い(ネタバレなし)
について調査し、分かりやすくご紹介しています。
【考察記事】『オットーという男』の最後・マリソルの大学・伝えたいことは?
映画『オットーという男』作品情報
作品名 | 『オットーという男』 |
---|---|
公開日 | 2023年3月10日(日本) |
制作国 | アメリカ |
上映時間 | 126分(2時間6分) |
監督 | マーク・フォースター |
主演 | トム・ハンクス |
あらすじ・ストーリー紹介
引用元:映画『オットーという男』チラシ「こんな世の中、もううんざりだ。」
そんな彼が人知れず抱えていた孤独。
仕事もなくし、最愛の妻にも先立たれたオットーは、妻の後を追って
自らの人生にピリオドを打とうとする。
しかし、向かいの家に引っ越してきた家族に邪魔され、死にたくても死ねない。
それも、一度じゃなく二度、三度も…。
世間知らずだけど、とにかく陽気で人なつっこく、
お節介者のマリソルは厳格なオットーとは真逆な性格。
苦手な車の運転や、小さい娘たちの子守を頼んでくる。
この迷惑一家の出現により
“自ら人生をあきらめようとしていた男”
の人生は一変していく――
映画『オットーという男 』の原作は?
原作は、2012年の『幸せなひとりぼっち(原題:En man som heter Ove)』という小説です。
スウェーデンの作家である「フレドリック・バックマン」による渾身のデビュー作です。
「幸せな気持ちになれる・心が温まる」作品。
世界25以上の言語で出版されています。
小説『幸せなひとりぼっち』は、初老の偏屈男・オーヴェを主人公とした物語。
映画『オットーという男 』は実話?
『オットーという男』は、フィクションであり、実話に基づいたものではありません。
本作には普遍的なテーマや実際の頑固男のエピソードが取り入れられているため、
「本当にあった出来事(実話)なのでは……?」と思わせてくれるリアリティさがあります。
※映画『オットーという男』は、スウェーデン映画『幸せなひとりぼっち(2015)』のリメイク版です。
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主人公「オットー」のモデルは実在する?
オットーという男について、実在の人物がモデルとなっています。
「オーヴェ」という名の男が、美術館でチケットを買っているときに、公衆の面前で癇癪を起こす。
↓
現場にいた同僚が、その様子を記事にする。
↓
作家・フレドリック・バックマンが、その記事を目にして、イマジネーションを膨らませた。
「私はオーヴェという男です」というタイトルのブログを開始。
↓
「オーヴェ(オットー)」というキャラクターが確立。
……という流れです。
一方で、本作は「作者のフレドリック・バックマンが自身の父親をモチーフにした作品」という文句で宣伝されています。
どうやら、主人公・オットーには「実在のオーヴェ」・「父親」の気難しさや愛すべき部分などがエッセンスとして取り込まれているようですね。
映画と事実の共通点は?
- 集合住宅
- 見回りおじさん
共通点1:集合住宅
1960年代から1970年代にかけて、スウェーデンでは、「文化住宅」として政府によって建てられた「集合住宅」が多くみられるそうです。
1965年から1974年にかけて、住宅不足を解消するための「100万戸プログラム(million programme)」が実施されていました。
全てのスウェーデン国民が、低価格で高品質の住宅を利用できることを目指す政策です。
その結果、1980年代頃までには住宅不足・住宅の質が向上したそうです。
共通点2:見回りおじさん!
スウェーデンの集合住宅にはオットーのような老人が実在しました。
『幸せなひとりぼっち』のハンネス・ホルム監督によれば、
“ロケハンにいった際に、どの集合住宅にも、オットーのような老人がいて警戒されてしまった”
とのことです。
当時、「オットー」に似た男があちらこちらにいたのかもしれないと思うと、
なんだか微笑ましいですね。
【考察記事】『オットーという男』の最後・マリソルの大学・伝えたいことは?
『オットーという男』と『幸せなひとりぼっち』の違いは?※ネタバレなし
違い1:舞台が違う
幸せなひとりぼっち:
スウェーデン郊外
オットーという男:
アメリカ郊外
公開する国(製作国)に合わせて舞台も変更されています。
違い2:父親のエピソード
幸せなひとりぼっち:
父親と主人公のエピソードが語られ、作品に大きなインパクトを残している。
オットーという男:
父親とのエピソードは語られない。
『幸せなひとりぼっち』の方が過去の描写が多いと思います。
違い3:登場人物(キャラクター)
登場人物によっては、人種が違ったり性別が違ったりすることもあります。
(主人公においては名前が違いますね!)
また、俳優が違うので、やはり、それぞれのキャラクターの印象は違ってきます。
大筋は同じです。
2作品の違いを比較しながら観賞するのも、ひとつの楽しみ方です。
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『オットーという男』の実話性についてまとめ
本記事では映画『オットーという男』についてまとめてみました。
調査したところ、
- 実話なのか?……フィクション。
- モデルは実在する?……主人公・オットーのモデルが実在する。美術館でチケットを買う際に癇癪を起こした「オーヴェ」という男。
- 原作は?……小説『幸せなひとりぼっち(原題:En man som heter Ove)』。
- 『幸せなひとりぼっち』との違いは?……舞台やエピソードなど。大筋は変わらない。
という結果になりました。
ご参考になりましたら幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。