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日本映画『ミッシング(2024)』についてです。
本記事では、
- 最後の女の子や犯人について
- ラストの意味
- 娘は見つかるのか
について考察&ネタバレ感想をご紹介しています。
映画『ミッシング』の作品情報
作品名 | 『ミッシング』 |
---|---|
公開日 | 2024年5月17日 |
制作国 | 日本 |
上映時間 | 119分(1時間59分) |
監督 | 吉田恵輔(よしだけいすけ) |
『さんかく』『告白』『ヒメアノ~ル』『BLUE/ブルー』『神は見返りを求める』など
映画『ミッシング』の主な登場人物
- 沙織里(石原さとみ)……娘を探す母親
- 美羽(有田麗未)……沙織里の娘
- 豊(青木崇高)……沙織里の夫
- 圭吾(森優作)……沙織里の弟
- 砂田(中村倫也)……TV局の記者
最後の女の子は美羽ちゃんではない【ネタバレ考察】
最後の女の子は美羽(みう)ちゃんではありません。
最後の女の子は、美羽(みう)ちゃんと背恰好・髪型が似ている別の女の子です。
「もしかしたら、最後の女の子は美羽(みう)ちゃんなのでは?」と気になりますね。
しかし、注意して見てみればお顔が違うので、美羽(みう)ちゃん本人ではないことが分かります。
(仮にみうちゃんだとしたら、母親は穏やかに微笑んでいる場合ではないでしょう!)
物語の中盤では、似たような子を見て、「みう!」と勘違いして駆け寄っていた沙織里。
ラストにはちゃんと「よその子」だと判別できました。
沙織里の心の成長・変化を表現するために必要なシーンなのだと思います。
映画『ミッシング』のラストシーンの意味は…【ネタバレ考察】
様々な情報が詰まっていると思います。
最後のビラ配りシーンでは、ようやく穏やかな表情を見せてくれました。
世間の風当たりが冷たいなか、「みうちゃんのために何かしたい」と声をかけてくれた女性。
感謝されたことや、女の子の笑顔をみて、自分たちがこれまで頑張ってきた行為に名前をつけられたというか、意味があったと感じられたのではないでしょうか。
妻に比べて平然としているように見えた夫ですが、妻を支えるために必死で、同じように堪えていた……緊張の糸が切れた、というように見えます。
それが妻にも伝わったのではないでしょうか。
ようやく一歩先へ進めたのだと思います。
映画『ミッシング』の犯人は不明
犯人については不明です。
ラストまで明かされません。
犯人が特定されたら「サスペンス・ミステリー」要素が強まって楽しみが増えそうですが、本作はあくまでも「ミッシング」。
“ミッシング”という言葉の意味には、「見当たらない」「行方不明」などがあります。
犯人が誰なのか、そもそも事件性があるのかさえ確定ではない――そういったやり場のない母親や家族の苦悩の描写がひとつのテーマとして扱われた作品だと思います。
映画『ミッシング』の娘が見つかる可能性は低い
娘が見つかるか否かは、作中では語られません。
そのため、それぞれの観客に委ねられるといえます。
――が、確率でいうと娘は見つからない可能性が高いといえるでしょう。
何故なら、失踪者が生存した状態で見つかるのは「捜索初期(~7日)」の段階が多いというデータがあるからです。(※警察庁より)
沙織里たちの場合、明らかに7日以上経過してしまっています。
また、一般的に、行方不明者は一週間以上経過すると、発見が難しくなるといわれています。
事実、児童行方不明者の事件において、悲しい報道のほうが目につくようです。
映画『ミッシング』のネタバレ感想―石原さとみの演技力が光る!
石原さとみさんの演技力がすごいです。(そしてカワイイです。)
とくに印象的だったのは、「お子さんが見つかり、保護されています」というイタズラ電話のシーン。
どうしてそんなイタズラができるんだろうという苛立ちと、警察官の受付に駆けつけたときの、石原さとみさんの「泣きながら笑顔で興奮してホッとする」という感情ぐちゃぐちゃの表現に圧倒させられました……。
1000メートル全速力で走って、ようやく見いだせた光。今はどんなに苦しくても、その先に一息つける場所があるから、今はどれだけ感情を暴れさせても何とかなる……という。
鬼気迫る演技が続きます。
実際に、同じ場面にでくわしたらそうなるだろうなと思わされました。そりゃ、失禁もするよね、と言いたくなります。
警察官と石原さとみさんの温度差がまた切ないのとリアルです……(汗)。
あまりにも真に迫っているので、石原さとみさんもこれまでの人生で近しい感情になる経験をしたことがあるのだろうか……とそんなことを考えてしまうほどでした。
森優作さん(弟)の情緒不安定な人特有の仕草や、
青木崇高さん(旦那)の内面にストレスを秘めている感じもすごい。あくまで沙織里の見方であり続けようとする姿に、全嫁が泣きました。
中村倫也さん(記者)の、良い人なんだけど少し引いてしまう感じもリアル。
なにより、実際にこんな記者いたら良いですね。
俳優陣が素晴らしいのはもちろん、本作を通して、実際に子どもが行方不明になった親御さんたちがどのような生活を送るのか・どのように精神が追い詰められていくのか垣間見れたような気がします。
似たようなケースが報道されているため、やはり何とも言い現わし難いモヤモヤというか、切なさが残りますが、
いまの日本に必要な作品だったと思います。
映画『ミッシング』の最後の女の子や犯人についてネタバレ考察まとめ
今回は、石原さとみ主演の『ミッシング(2024)』についてネタバレありで考察してみました。
まとめると、
- ラストの意味は?……様々な意味が詰まっている。
- 最後の女の子は誰?……美羽(みう)ちゃんと背恰好・髪型が似た別の女の子。
- 犯人は誰?……ラストまで“ミッシング”。
- その後、娘は見つかるのか?……作中では語られない。事実面でいうと、見つからない可能性が高い。
という結果となりました。
きっと、沙織里はこれから、子どもたちの安全を見守る活動をしていくのかなと思います。
ご参考になりましたら幸いです。またどこかの作品でお会いしましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。