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おかえりなさい!
『見えない目撃者』についてです。
映画『見えない目撃者』は、視覚障害を持つ女性が事件の目撃者となり、その真相を追求するサスペンススリラーです。
2019年に日本で公開され、多くの観客を魅了しました。
本作には「ツッコミどころが多い!」という声があります。
ということで本記事では、
- 実話や元ネタについて
- ツッコミどころ一覧
- ツッコミどころに対する考察(犯人の動機など)
の三つの項目に分けてご紹介します。
映画『見えない目撃者』作品情報(※日本)
作品名 | 『見えない目撃者』 |
---|---|
公開日 | 2019年9月20日 |
制作国 | 日本 |
上映時間 | 128分(2時間8分) |
監督 | 森淳一 |
あらすじ・ストーリー紹介
引用元:映画『見えない目撃者』チラシ警察官として将来を有望視されながら、自らの過失による事故で視力も大切な弟も失い、失意の底にあった浜中なつめ(吉岡里帆)は、ある夜、車の接触事故に遭遇する。
なつめは、立ち去る車の中から助けを求める少女の声を耳にするが、警察は彼女の訴えを聞き入れない。視覚以外の並外れた感覚、警察学校で培った判断力、持ち前の洞察力から、誘拐事件だと確信するなつめは、現場にいたもう一人の目撃者・国崎春馬(高杉真宙)を捜し出す。
事件に気づきながら犯人を見ていない目の見えないなつめと、犯人を見ていながら少女に気づかなかったスケボー少年の春馬。“見えない目撃者”たるふたりの懸命の調査によって、女子高生連続猟奇殺人事件が露わになる。
その真相に近づくなつめたちに、犯人は容赦なく襲いかかる。絶命の危機を前に、彼女らは、誘拐された女性を助けることができるのか。
「わたしは、あきらめない」
主な登場人物(キャスト)
- 浜中なつめ(吉岡里帆)
……本作の主人公。事件の目撃者。元警察官。過去の事故で視力と弟を失う。 - 国崎春馬(高杉真宙)
……男子高校生。犯人の目撃者。なつめと共に事件を追う。 - 吉野直樹(大倉孝二)
……女子高生連続猟奇殺人事件を追う刑事。 - 日下部翔(浅香航大)
……生活安全課・少年係に所属。女子高生連続猟奇殺人事件を追う若手刑事。 - 高橋修作(酒向芳)
……長者町警察署 刑事一課 強行犯係の係長。 - 浜中大樹(松大航也)
……なつめの弟。3年前に交通事故で亡くなる。
映画『見えない目撃者』は実話?
ズバリ、『見えない目撃者』は実話ではありません。
映画『見えない目撃者』の元ネタは?
元ネタは、2011年公開の韓国映画『ブラインド』です。
2019年、日本版にリメイクしたものですが、独自のアレンジも加えられています。
また、2015年には中国でもリメイクされている人気作です。
ツッコミどころ一覧は?(ネタバレ)
『見えない目撃者』には、複数のツッコミどころが存在します。
以下、わたしが気になったツッコミポイントについてご紹介いたします。
もし宜しければ、なぜなのか一緒に考えながらお読みいただければ幸いです。
その1:犯人の犯行について
- 学生の少女を監禁し、二人以上になったら殺害する理由は?
- あのいい感じに年季の入った揃いのぬいぐるみ(恐らく6体)はどこで手に入れたの?
その2:犯人の動機について
- 今回の事件で、儀式を模倣した理由は?
- 風俗で働いている少女を狙った理由のひとつとして、「六根清浄」だからと解釈できるけれど(穢れた職業という偏見)、別に主人公でも良かったのはなぜ?
誰でもいいのなら、吉野(刑事)と高橋(刑事)の遺体が対象にされなかったのはなぜ?
その3:警察や主人公たちの動き
- 常に少数体制で動いているけど危なくない?(とくにラスト)
- 一般人ふたりが捜査に関与しすぎじゃない?
その4:警察の動き
- ラスト、警察の応援が中々こないのはなぜ?
- 忍び込んだのは夜、ラストはすっかり朝……救急が到着するの遅くない?
その5:犯人から逃亡するとき、駅で先回りシーン
- 犯人は、なぜ主人公が降りる駅が分かったの?
- どうやって先回りしたの?(早い)
その6:最後の駅での逃亡シーン
- 主人公が階段を躓かずに降りて逃げるのすごい
- 盲導犬が居なくても問題なさそう?
その7:犯人の忖度
- 主人公・高校生男子に対して、犯人が中々とどめを刺さないのはなぜ?
重要人物だから?
犯人の動機など、ツッコミどころに回答してみた!(考察)
ツッコミどころに対し、辻褄をヒントに考察してみました。
もし宜しければ、あなたの考えと照らし合わせてお楽しみいただければ幸いです。
その1:犯人の犯行について
- 「わざわざ少女たちを監禁し、交互に殺害した理由」は、彼女たちに反省させる時間を与えるため。(恐怖を与える)
または、それも込みで15年前の儀式模倣だったから。
(15年前の犯人にそうする理由があった) - 「よれよれのぬいぐるみ」は、学生の頃に儀式に憧れを抱いていた犯人が、ぬいぐるみを用いて予行練習を行っていた。(それぞれ部位が欠けていることから)
ぬいぐるみでは満足できなくなったため犯行に至った。
その2:犯人の動機について
- 「15年前の儀式を模倣した理由」は、“あのときの興奮をもう一度”。
- 「女性のみ儀式の対象にしようとした理由」は、主人公なつめ=人殺し(穢れ)と捉えていたから。
(刑事たちは穢れていないとにらんだ。)
または、女性に対して苛立ちやコンプレックスを抱いていた。
または、女性の遺体限定で興奮する趣向の持ち主だった。
その3:警察や主人公たちの動き
- 「常に刑事が少数体制だった理由」は、行方不明届けが受理されていないため、動員する権限がなかったから。(?)
- 「刑事たちに危機感が足りなかった理由」は、犯人は警察仲間だから(もしくは身元不明の女子高生ではないから)、自分らは殺されないと鷹をくくっていた。
- 一般人ふたりは、刑事たちにとって「探偵・捜査員」という扱いだった。
その4:警察の動き
- 「ラスト、警察の応援が中々こなかった理由」は、住所を正確に聞き取れなかったから。
- 「救急などの到着が翌朝になった理由」は、事件当日の夜は暗闇で身動きがとれず(停電)、翌朝何かしらの方法で呼び直したため。
その5:最後の駅での逃亡シーン
- 「犯人が主人公の降りる駅を特定できた理由」は、実はひっそり同じ電車に乗っていたから。
(バレないように遠くの車両に乗った) - 「犯人が先回りできた理由」は、主人公が降りたのを見計らって猛ダッシュ。
その6:最後の駅での逃亡シーン
- 「盲目の主人公が階段をスラスラ降りれた理由」のは、“食べたものや年齢・身長まで当ててしまう研ぎ澄まされた聴力の持ち主”だから。
彼女にとっては容易かった。 - または生死に関わる危険な状態で、普段はセーブされている人間の能力が解放された。
その7:犯人の忖度
- 「主人公と男子高校生に対して、犯人がのんびりしていた理由」は、女性と子どもということで驚異を覚えなかったから。
すぐにとどめをさすよりは、ジワジワといたぶってストレスを発散する方が魅力的だった。
以上です。
如何でしたか?
これらのツッコミどころは、観客にとって引っかかりとなりますね。
サスペンスや緊張感を楽しむ一方で、こうした点にも目を向けることでより深く映画を味わえるかもしれません。
最後までご覧いただきありがとうございました。
またどこかの作品でお会いしましょう。