こんにちは！おかえりなさい！
映画『きみの瞳が問いかけている』についてです。
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映画『君の瞳が問いかけている』作品情報（原作や主題歌など）
| 作品名 | 『きみの瞳が問いかけている』 |
|---|---|
| 公開日 | 2020年10月15日 |
| 制作国 | 日本 |
| 上映時間 | 123分（2時間3分） |
| 監督 | 三木孝浩 |
| 原作 | 韓国映画『ただ君だけ（2012）』 |
| 主題歌 | 『Your eyes tell』（BTS） |
映画『君の瞳が問いかけている』あらすじ・ストーリー紹介
引用元：映画『君の瞳が問いかけている』きみがよく口ずさむ歌。
「私にも帰る場所があるんだ…っていう歌」ときみは微笑む。あやまちを重ねてきた俺が、
突然出会った安らぎ。でも一度はあきらめた幸せに
触れたと思ったとき、
過去に追いつかれてしまった。２人の未来に胸を躍らせるきみ。
でも、その未来には俺がいないことを、
俺だけが知っている。だから、もう少し、
もう少しだけ、
その笑顔を見つめていさせて──。
映画『君の瞳が問いかけている』登場人物・キャスト
- 柏木明香里/吉高由里子
……事故で視力を失った。コールセンターで働いている。 - 篠崎塁／横浜流星
……孤独を抱える青年。元キックボクシング選手。 - 原田陣／やべきょうすけ
……塁が所属する大内キックボクシングジムのコーチ。 - 大内／田山涼成
……塁が所属する大内キックボクシングの会長。 - 佐久間恭介／町田啓太
……半グレ集団・ウロボロスのリーダー。塁の幼なじみ。 - 久慈充／奥野瑛太
……半グレ集団・ウロボロスのメンバー。 - 金井／般若
……半グレ集団・極龍連合のリーダー。
なぜ刺された？
なぜ刺されたのかといえば、「地下格闘技で、塁が勝ってしまった」からです。
以下に、詳しくネタバレ解説いたします。
刺された理由1．八百長だったから
佐久間は、意図的に大穴で儲けられる仕組みを作りました(八百長)。
地下格闘技の試合前に、以下のやり取りがあります。
引用元：映画『君の瞳が問いかけている』「いいのか？」（金井）
「お近づきの印に……てことで。今どき抗争なんて流行んないでしょ。はみだしもん同士仲良くやりましょうよ」（佐久間）
↑※半グレ集団のリーダー同士のやり取りです。
金井はウロボロスの抗争相手のリーダー。
で、おそらく 久慈より影響力があり、距離を縮めることで得のある人物です。
佐久間が、圧倒的強さを誇る塁を地下格闘技に引っ張ってきたのには意味がありました。
恐らく対戦相手はドーピングしていたのだろうと思います。
ほとんどの観客(ギャンブラー)が“アントニオが勝ちそうだ”と予想することになります。
こういった八百長は実際の地下格闘技でも噂されている手法で、ほかにはわざと負けるケースもあるようですよ。
あれ？、八百長だったのに……
佐久間は、お近づきの印として金井に大儲けさせるつもりが、恥を欠かせてしまいます。
佐久間の予想と反し、塁の根性とセンスで一発逆転してしまったからです。
そして怒りに震えます。
刺された理由2．いずれにせよ殺害する予定だったから（裏切者には制裁を）
久慈は、対戦相手が海外の選手であることを土壇場まで隠していました。
告げたら逃げられるとでも思ったのかもしれません。
気絶するか死ぬかするまで続く試合で、あんな選手（ドーピング）と戦ったら、
死んでしまう確率が高いですよね。
手駒にできず、格闘しても勝てないと悟り、
卑怯な方法で刺されたのだと思われます。
塁の後遺症は？
塁の後遺症は、物語のあらゆる状況から、
車にひかれたことや背中をさされたことによる「脊髄損傷(片足を引きずることになる)」と、
精神的ショックによる「失語症」が濃厚です。
ラスト（2年後）の意味は？
なぜ塁の名前が違ったの？
2年後、塁の名前は改められていましたね(病室の名札)。
おそらく「篠崎塁」という人間を葬る必要があったのだと思います。
何故なら、佐久間ら(ウロボロス)の連中は、塁を殺したつもりでいる可能性があるからです。
ラストシーンの意味は？
ラストシーンで、塁は入水自殺をしようとしていたところ、明香里に見つかりました。
後遺症(失語症)は治り、ふたりで幸せになりました。
なぜ入水だったのかといえば、塁の母親が海で無理心中を計ったことから、自分も……と思ったのでしょう。
また、少なくともお会計を済ませたときには、声が出ていないため、明香里の存在が癒してくれたのだと思います。
ふたりの帰る場所は、互いの瞳にあるのでしょう。
塁の本名は？
類の本名は「アントニオ・篠崎塁」です。
ラストの「高橋雄大」という名前は恐らく偽名と思われます。
「高橋」という人口が多い名字ですし、
もしシスターに改名してもらったのなら、シスターは明香里に教えるはずだからです。
そのほか、バスで明香里に名前を聞かれたときに「恥ずかしい」と答えていることや、
彼女に嘘をつくと思えないこと、ラストの大事なシーンでその名を呼ばれていることからも、
「アントニオ・篠崎塁」が本名で合っているのだと思います。
映画『気の瞳が問いかけている』ネタバレ感想
塁が病んでいるときに、明香里のピュアな明るさに救われていく過程が丁寧で惹かれます。
向かうところ敵なしだった塁が、
弱って自分ひとりでは何もできないとき、声を出そうとしたり、助けを求めているような仕草にグッ……ときました。
“こんな姿知られたくない”と手の甲を隠しつつも、
いざ別れたとたん涙が溢れ、
“別れる前に写真をとりあげなければ気づいてもらえた”とか、そんなことを後悔しているんじゃないか……などと勝手に想像したり。
体が丈夫で闘志にみなぎっているときは強気でいられるし、恰好をつけれたり（？）するけれど、
弱ると難しいですよね。
なかでも、結婚を見据えた恋人として過ごしてきたのに、他人としてマッサージのサービスを受けるのは切ないシーンです。
真相を知る唯一の鍵である「声」を失い絶望的でしたが、ペットや思い出を通じてふたたび繋がる展開が見事だと感じました。
ふたりの演技が自然で美しく、とても良かったです。
映画『君の瞳が問いかけている』塁の後遺症・なぜ刺されたのかまとめ
本記事では映画『君の瞳が問いかけている』について考察・解説しました。
もう一度まとめると、
- なぜ刺された？……八百長の試合に勝ってしまったから。
- 塁の後遺症は？……脊髄損傷による足の不自由と、精神的ストレスによる失語症。
- ラストシーン（2年後）の意味は？……海で入水自殺を計ろうとしていたところ、明香里に見つけてもらった。心の傷が癒され失語症が治った。
という結果となりました。
また違った見方もあるかもしれませんが、ひとつの考察としてお楽しみいただければ幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
