映画『忌怪島』ラストシーンの意味は?リンは最後どうなったの?【考察】

映画『忌怪島』ラストシーンの意味は?リンは最後どうなったの?【考察】

映画『忌怪島(きかいじま)』は、大人気・「恐怖の村」シリーズで知られる清水崇監督が手掛けた作品だ。

本作について、最後(ラストシーン)に対する疑問の声が多いようだ。

ということで、考察してみた。

最後、一体リンに何が起こったのか?

ラストシーンの意味とは?

本記事にて、本説があたかも真実かのように解説していく――。

以下、ネタバレが含まれます。

【忌怪島】作品情報

作品名『忌怪島』
公開日2023/6/16
制作国日本
上映時間109分(1時間49分)
監督清水崇
(映画『忌怪島』作品情報)

あらすじ・ストーリー紹介

天才脳科学者・片岡友彦は、VR研究を行うチームと「シンセカイ」を創るために、シャーマンが棲む島へやってきた。

その島では、研究に携わる者たちが他界していた。
それは“赤いバグ”によるものだった。

シャーマンによれば「イマジョ」の呪いが関わっているという――。

片岡友彦は仲間たちと共に、問題の解決に挑む。

主な登場人物

  • 片岡友彦/西畑大吾
    ……本作の主人公。天才脳科学者。一人で生きられる世界を作ろうとしている。
  • 園⽥環/⼭本美⽉
     ……VR研究に携わっていた被害者の娘。父親が亡くなった理由を調べるため、友彦と行動を共にする。
  • ⾦城リン/當真あみ
    ……島に住んでいる中学生。心優しい少女。
  • シゲじい/笹野高史
    ……シンセカイで働いている。ほの暗い過去を抱えている。

【忌怪島】ラストシーンの意味は?最後リンはどうなったの?――考察・解説

リンが入水したのかといえば、きっとそうではない。

何故なら、鳥居はあっちの世界へのゲート(玄関)だからだ。

主人公たちが乗船したあと、どこかで足枷を引きずるような音がした。悪夢の再来を予感させる。

そして、それを裏付けるように、リンが入水して鳥居の中に消えてゆくのだ……。

考察1:それは突然やってくる。

シャーマンの話によれば、シゲじいの母親はイマジョの被害者で、島人たちから忌み嫌われてしまったという。

母親は突然豹変したらしい。

つまり、リンに関してもいつ豹変してもおかしくはないということになる。

考察2:赤

折り鶴

例えばシゲじいの母親は赤い服を身につけていたし、最初に犠牲となった女性も赤い服を身に付けていた。鳥居も赤い。

赤は“アイツ”を引き寄せてしまう。

リンは、シゲじいにお弁当を渡すついでに鶴を添えていた。なかには赤い鶴もあった。

案の定、シゲじいは赤い鶴に願い(呪い)をかけていたようだ。

そして物語の終盤、ようやく願いが叶うときがきた。

考察3:呪いの歌とブレインシンクロニシティ

以下が伏線となる。

伏線1: リンとイマジョ

リンは若く綺麗だった。
なかでも、女たちから苛められていたエピソードはインパクト大だ。

さらに、シゲじいが亡くなった後には、彼を追い詰めた島人たちを「このやろー!」と恨んだかもしれない。

その姿は、どこかイマジョと重なる。

伏線2: 最後の歌

海にある赤い鳥居

リンに最初に異変が起きたのは、シゲじいが赤い鳥居の前で三味線を奏でているときだった。

異変が起きたリンは、その場から逃げた。

おそらくこの頃から、イマジョと彼女の間で“それ”は始まっていたのだ。

ラストシーンでリンが歌い終えたとき、正面には燃やされたはずの赤い鳥居が海にあった。あの呪いの歌とあの世は切り離せないようだ。


シゲじいは島人たちに復讐を誓った。が、ただひとり守ろうとした――心優しい少女リンだ。

しかし結果としては、リンがあちら側の世界へ誘われてしまうという皮肉なラストとなった。

鳥居を燃やすのも悪くはないが、お祓いにもっと力を入れた方がいい。

いずれにせよ、イマジョの祟りはまだまだ続くようである。

【忌怪島】ラストシーンの意味・リンは最後どうなったのか考察まとめ


今回は映画『忌怪島』について、本説があたかも真実かのように解説した。

考察してみたところ、

  • ラストシーンの意味……イマジョの呪いは解かれておらず、リンとの間でブレインシンクロニシティが起きてしまった。
  • リンは最後どうなったのか……怪異となった。
  • なぜ……今回のイマジョの騒動は、脳科学のバグではなく呪いが原因だったから。

以上の結果となった。

この考察があなたにとって腑に落ちれば嬉しいのだが――。

では、またどこかの作品でお会いできることを期待してさらばとしよう。

最後まで読んでくれて、ありがとニャ。

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チェシャ猫

チェシャ猫

映画鑑賞と食べることが好き。ジャンル問わず好き。いつか自主制作してみたい。