映画『本心』のネタバレ感想・見どころ・あらすじ紹介｜リアルすぎる未来

本記事では、映画『本心』について、

• 作品情報・あらすじ・キャスト
• 見どころ・ネタバレ感想

を分かりやすくまとめてご紹介しています。

※核心的なネタバレは避けています。

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映画『本心』の作品情報

映画『本心』のあらすじ・ストーリー紹介

映画『本心』のキャスト・配役

• 池松 壮亮（石川 朔也役）：
  本作の主人公。母親が自由死を選んだ理由を探る。
• 田中 裕子（石川 秋子役）：
  朔也の母親。自由死を選択する。
• 三吉 彩花（三好 彩花役）：
  朔也の母親と親しい友人。旅館に勤めている。
• 仲野 太賀（イフィー役）：
  世界的なアバターデザイナー。
• 水上 恒司（岸谷役）：
  朔也の幼馴染。
• 妻夫木 聡（野崎 将人役）：
  VF（バーチャル・フィギュア）の開発を行う技術者。

映画『本心』どんな話？、見どころは？

映画『本心』は、近未来(2040年)の物語です。

VF（バーチャル・フギュア）が登場するので、SF色の濃い話なのかなと思いきや、「貧困」「高齢化」「人種差別」など、社会問題が丁寧に掘り下げられたストーリーでした。

「VF」「リアル・アバター」「自由死」など、現代の日本には存在しない職業や法律に翻弄されつつ、母の死の真相を追い、精一杯に生きようとする主人公・朔也の姿が見どころです。

映画『本心』のネタバレ感想は？

リアルな近未来の姿

朔夜が1年眠っている間に、世の中がガラリと変わります。

たった一年、されど一年。

その変化を目の当たりにしなかったことで置いてきぼりにされている朔也と、観客の心がシンクロしていい感じに不安を煽ってくれます。

衝撃的だったのは、AIに仕事を奪われた人間が生んだ「リアル・アバター」という職業。しかも見下される地位にあるのです。

彼らは陰湿なイジメを受けてしまいますが、現代の日本もさほど変わらない点にびっくり。スマホがあれば指先一本で世間に発信できて、自殺者が出てしまった事例も。

もし過去の人物がタイムスリップしてきたとしたら、現代は恐ろしい世界に見えることでしょう。

登場人物たちの本心が見え隠れ

登場人物たちの本心が分かりやすく演出されており、面白いです――下心、金銭欲、愛想笑いなど。

一方、見えにくい本心もあります。

観賞後は洞察力が磨かれた気分に。

「VF」という設定が面白い

最大のポイントは、バーチャル空間に故人を再現できる「VF(バーチャル・フィギュア)」の技術。

母親に想いを馳せる朔也の姿に、胸が熱くなります。何かしら似た感情を経験済みの人は多いのでは。

母の愛らしさ・息子に対する全肯定の愛情が泣けます。

ちなみにこの技術、近い将来、実現する未来もありえそうですね。

倫理的に、実在する誰かをモデルに……というのは難しそうですが、架空の人物のVFであれば、福祉施設への導入や、言語学習など活躍の場が多そうです。

あとは、アニメキャラや、バーチャル彼氏・彼女なんていうのも需要がありそうです。

ただし――、少子化は進むかもしれません(笑)。

正直、仮想空間、憧れますね。

まずは上流国民向けの娯楽となりそうですので、ハンカチを噛みながら値下げを待ちたいと思います。

※原作小説では、「こういう人いるよね」「そういう感情あるよね」と感じさせられる、人間の絶妙な心理描写が面白いです。オススメです。

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映画『本心』ネタバレ感想まとめ

本記事では映画『本心』についてのネタバレ感想をまとめてみました。

生死については勿論、

将来、食いぶちに困らないように手に技術をつけたり、今のうちに母親や父親に感謝の気持ちを伝えたり親孝行したりなど、

いまの生き方を見直すきっかけをくれる映画だと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。