こんにちは!おかえりなさい!
映画『ゴジラ-1.0(マイナスワン)』についてです。
映画『ゴジラ-1.0(マイナスワン)』作品情報
作品名 | 『ゴジラ-1.0』(ゴジラマイナスワン) |
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公開日 | 2023年12月1日/アメリカ 2023年11月3日/日本 |
制作国 | 日本 |
上映時間 | 125分(2時間5分) |
監督 | 山崎貴 |
キャスト | 神木隆之介(主演)、浜辺美波、山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、佐々木蔵之介、安藤サクラ ほか |
そもそも敬礼とは?
そもそも敬礼とはなんぞや?
一般的に敬礼は、その漢字の通り「敬意」や「忠誠心」を示すための動作とされています。
※日本人お馴染みの「お辞儀」も敬礼に含まれます。
軍人の敬礼の起源は?
軍人の敬礼の起源は、「中世ヨーロッパの騎士たちのとある習慣」にあるといわれています。
騎士たちは、みな揃いの鎧とヘルメットを被っているため、相手からしたら誰なのか分かりません。
そのため、騎士たちは自分のヘルメットのバイザーを持ちあげる必要があったのです。
自分が誰なのか証明し、安心してもらうためです。(ハンサムぶりを見せつけるためではありません。)
この動作が、現在の敬礼の形に変化したといわれています。
また、武器を持っていないことを示したという説もあります。
時代や国境を超えて、現代の日本にも受け継がれていったのかと思うと、なんとも感慨深いですねぇ。
ラストの敬礼の意味は?考察
ラストの軍人たちは戦争の当事者であるから、おそらく敬礼の意味を理解しているはずです。
……となれば、彼らは、ゴジラに対して敬意を示したということになります。
一体なぜでしょうか?
敬礼の意味1:「武士道」
それは「武士道」によるものかもしれません。
武士道には「敵を尊敬する」という考え方があります。
“敵兵も戦争をしたくてしたわけではない、国のために正々堂々と戦った”――という戦争の背景を汲んだ考えです。
今回の戦争も、ゴジラはただ生き延びるために必死だったように思えます。多勢に無勢でした。
「敬礼」を捧げるにふさわしかったのでしょう。
敬礼の意味2:犠牲者への敬意
「ゴジラの犠牲者となった人々への追悼をあらわした敬礼」なのかもしれません。
ゴジラの襲来により、“多くの犠牲者が出ている”ためです。
『ゴジラ-1.0』は、「戦争」がひとつのテーマとなっています。
戦争にハッピーエンドはありせん。
彼らは、ゴジラのその先にある故人たちを見つめていたのかもしれませんね。
黒い雨の正体は?
黒い雨の正体は「不純物が混じった雨」です。
ゴジラの放射能ビームにより、黒い雨には「放射性物質」「火災による炭の粒・油煙」などが混じっているのです。
因みに、この黒い雨は史実が参考にされています。
1945年、広島と長崎に原爆が投下されたとき、黒い雨が降り注いぎました。
サラサラした雨ではなく油っぽい雨だったのだとか。
この黒い雨を浴びたり飲んだりすれば、深刻な放射線障害に悩まされることになります。
例えば、髪の毛が抜けたり、血便が出たり、吐血したり……壮絶です。
被爆体験が生々しく描かれた『はだしのゲン』という作品があるのをご存知でしょうか。
当時を生き抜いた作者の実体験が基にされています。
内容が過激だということで、一部の市の小中学校の図書館で閲覧制限がかかりそうになったことも記憶に新しいですね。
原爆の悲惨さがストレートに伝わってくるため、興味をもった方にはおすすめしたい作品です。
ラスト、なぜ典子の首に黒い痣が浮き出た?
黒い痣の正体は「ドラゴン細胞」なるものです。
この衝撃的な事実は、山崎貴監督のインタビューにて明かされています。
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ゴジラの目的は?考察
ゴジラの目的は、幾つか説があり、一般的に
「人間への報復」「帰巣本能」「闘争本能」「核を求めている」
などといわれています。
そもそもゴジラとは何者かというと、1954年に遡ります。
初代・映画『ゴジラ』ゴジラは、「水素爆弾の実験」によって生まれた怪物です。
次作(1955)では、「水爆実験」により2代目ゴジラが蘇ります。
※水爆(水素爆弾)……原爆を用いた爆弾。
つまり、ゴジラは、人間たちが生み出した災厄として描かれているのです。
本映画のゴジラの目的は明確にされていませんが、
山崎貴監督が熱心なゴジラファンということや、『ゴジラ-1.0』でゴジラが放射能ビーム出すことから、「水爆」が絡んでいることはいえそうです。
遺伝子レベルで「ニンゲン ヲ ハカイセヨ」なのではないでしょうか。
個人的には『フランケンシュタイン』を思い出しました。
生命について研究していた博士は、墓から人間の死体を手に入れ繋ぎ合わせて、怪物をつくりだす。
怪物は人間の心をもっていたが、容姿があまりにも醜かった。
そのため周囲の人々から迫害された。
孤独に震えた怪物は、博士に伴侶を造るようにお願いするが、博士に拒否される。
その結果、復讐として博士の身の回りの人を殺害する。のちに博士も死亡。
その後、怪物の行方は誰も知らない。
ゴジラもまた、ひとりぼっちの怪物でした。
もしかしたら、典子は伴侶や仲間として選ばれたのかもしれません。
映画『ゴジラ-1.0(マイナスワン)』敬礼やラストの意味などまとめ
本記事では、映画『ゴジラ-1.0(マイナスワン)』について考察しました。
- 敬礼の意味……敬意や忠誠を示す。
- 敬礼の起源……中世ヨーロッパの騎手のとある習慣より。
- ラスト、なぜ敬礼したのか……正々堂々と戦ったゴジラに対して。ゴジラ襲来により亡くなった故人に対して。
- 黒い雨の正体……放射性物質や、油などの不純物が混じった雨。
- 黒い痣の正体……ドラゴン細胞。
- ゴジラの目的……人間への報復・核を求めている。
ゴジラの人気の秘訣として、その圧倒的パワーと、複雑な背景があげられそうですネ。
最後までご覧いただきありがとうございました。
またどこかの作品でお会いしましょう。