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映画『ディスクワイエット(Disquiet)』の考察です。
本作は、2023年に制作されたアメリカのホラー映画です。
本記事では、主に
- サムの最後(結末)は?
- 女の子の最後(結末)は?
- どういう意味?なにが起こっていた?
について考察・解説しています。
【ディスクワイエット】作品情報
作品名 | 『ディスクワイエット(Disquiet)』 |
---|---|
制作 | 2023年 |
制作国 | アメリカ |
上映時間 | 84分(1時間24分) |
監督 | マイケル・ウィニック |
【ディスクワイエット】登場人物
- サム/ジョナサン・リース・マイヤーズ
……本作の主人公。交通事故に遭う。妻はサラ。妊娠している。 - モニカ/エリーズ・レヴェスク
……全身整形をしている白人女性。 - カーター/トレッツォ・マホロカーター
……一般の黒人男性。 - リリー/レイチェル・ゴールディング
……女医。 - 警察官/ジョエル・バーグ
……警察官。 - ヴァージル/ギャリー・チョーク
……車いすの老人。 - 少女/ミラ・ジョーンズ
……怪我をしている幼い少女。
【ディスクワイエット】簡単なあらすじ
主人公・サムは不運な交通事故に遭い、目を覚ましたのは不穏な廃病院のベッドの上だった。
次々と襲い掛かってくる奇妙な患者たち。
次第に、不可解な力によって閉じ込められており、外に出られないことに気づく――。
「ディスクワイエット(Disquiet)」の意味は?
「ディスクワイエット(Disquiet)」の意味は、「不穏・不安・心配・動揺」です。
わたしが観たサービス(Netflix)では、タイトルに「不穏」と字幕が出ていました。
【ディスクワイエット】最後(結末)はどうなった?ネタバレ考察
最後(結末)については、どちらともとれるラストに作られていると思います。
その上で、ネタバレ解説していきたいと思います。
考察1:女の子は助かったのか?死んだ?
結論からいえば、女の子は助かった可能性が高いと思います。
何故なら、女の子を助けることで、伏線回収となるからです。
引用元:映画『ディスクワイエット(Disquiet)』「あなたは自分のことばかり。いつ他の誰かを助けるの?」(サラ)
サムは成長し、女の子(=誰か)を助けたのだと思います。
他の患者たちはみな「地下」を選んでしまいましたので、
現実でサムが助けたといえるのは、少女のみといえるでしょう。
仮に、女の子があのまま息をひきとったとすれば、「サムったら惜しい!」という解釈も生まれると思うので、いまいち絞まりません。
考察2:サム(主人公)は助かったのか?死んだ?
サムが助かった場合
- 心電図モニターの数値は限りなくゼロに下がっていっている――が、アラームが鳴るところまではいっていない。
- 最後、サムが目を覚ますシーンはない――が、最終的に光の中へ行った。
屋上に出る手前で、サムが眼をカッと開けて苦しそうに見える瞬間がありますね。
しかし、妻からスマホでメッセージ(“大丈夫よサム、愛してる”)を受信して笑顔になります。嬉々としてお返事を打ち返すほどの元気が出てきました。
危なかったところ、愛の力で一命をとりとめたのだと思います。
サムが死んだ場合
引用元:映画『ディスクワイエット(Disquiet)』「だが、生きてることと生きることは違う」(老人)
サムは亡くなる前に、奇跡を起こすことができたのかもしれません(メッセージを返す)。
サムが亡くなったあと、サラがスマホのメッセージに気づいて感動し、涙を流すところまで脳内再生されるようですね。
いずれにせよ、サムは「生きる」もしくは「生きている(サラや娘の胸に)」ことになるのでしょう。
また、その場合は屋上は「天国」、地下は「地獄」の意味合いも含まれてくるのかなと思います。
その分かれ目は「道徳心があったかどうか」です。
【ディスクワイエット】どういう意味なのか!考察・解説
考察1:何が起こっていたの?
何が起こっていたのかというと、昏睡状態の患者たちが目を覚ますために戦っていました。
屋上が「生」、地下が「死」です。
彼らは、同じ時間帯にとある病院に運び込まれていたのでしょうね。
因みに原因はそれぞれ、
- サム(主人公)……交通事故で昏睡状態になる。
- モニカ……整形手術による麻酔で昏睡状態になる。
- カーター……警官に撃たれ、昏睡状態になる。
- 警察官……泥棒に撃たれ、昏睡状態になる。
- 少女……事故にあい、昏睡状態になる。
でした。
車いすの老人と女医の役割は魂のガイドです。
老人は良心(正しい選択)で、
女医は誘惑(誤った選択)でした。
考察2:顔なしゾンビの正体について
顔なしゾンビたちの正体は、廃病院に閉じ込められてしまった魂です。
整形科の犠牲者や、植物人間(?)の患者と推測されます。あらゆる手で魂をひきとめようとします。
彼らも、初めは外に出るために必死に戦っていたのだと思います。次第に混乱し、悪霊化したのかもしれません。
因みに、一時的に119に電話がつながったのは、おそらく「心霊現象」として、実際に現実と繋がっていたのかなと思います。
スマホの事例がありますし、病院はそういうことが起こるところだからです。
考察3:どういう意味?「生死の分かれ目」について
「生死の分かれ目」について、正しい声に耳を傾けられるかどうかがキーとなっていました。
例をあげると、純粋な少女はすんなり屋上に近い位置まできていました。きっと、老人の「屋上へ」という忠告に素直に従ったのでしょうね。
女医のささやきは誘惑です。
自分の足で地下へ行かない限り死ぬことはありませんでした。
因みに主人公に関しては、
ある側面を見れば「善良で仕事熱心な男」であり、
ある側面を見れば「誘惑に負けてしまう浮気男」でした。
そのため、ふたりのガイドから声かけられ、上階や下階に行ったり来たりしていたのではないでしょうか。
【ディスクワイエット】ネタバレ感想
人生は選択肢の連続なのだと再認識させられました。
世の中には誘惑がたくさん。
魂が正しくあれば、惑わされずにすむのかもしれません。
仮に主人公が生き返った場合、全てのこと(廃病院での出来事)を忘れているのかなと思いました。
何故なら、世間でそういう話は聞かないからです。
しかし、妻がスマホを見せてきたときには、走馬灯のように全てを思い出すのかもしれませんね。
その後、顔半分が火傷の少女とすれ違い、ほのかに笑みを浮かべる――なんていう情景が瞼に浮かびます。
我々も昏睡状態のときはどこかのステージで戦っているとしたら、面白いですね。
最後に欲をいえば、少女が目を覚ますシーンがあってほしかった。そこが物足りませんでした。
本記事に目を通してくださっているあなたも、その展開を願ってスクリーンをじっと見つめていたのではないでしょうか。
ネット上のレビュー評価はイマイチのようですが、個人的にはとても楽しめた映画でした。
ディスクワイエット考察│最後(結末)や意味についてまとめ
今回は映画『ディスクワイエット(Disquiet)』についてネタバレ考察・解説しました。
- サムと女の子の最後(結末)は?……どちらともとれる。女の子は助かることで伏線回収となる。
- どういう意味?……昏睡状態の患者たちが、目を覚ますために戦っていた。
という結果となりました。
サムの最後(結末)がどうあれ、綺麗なラストだったと思います。
では、またどこかの作品でお会いしましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
もし見知らぬ廃病院で出会ったら、仲良くしていただけたら幸いです。