映画『キャラクター(2021)』について。
最後の意味がやばい！辺見の正体とは？
エンドロール後の刃の音は？
双子はどうなった？
以下、夢中で解説していく――。
目次
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【キャラクター】映画作品情報
| 作品名 | 『キャラクター』 |
|---|---|
| 公開日 | 2021/6/11 |
| 制作国 | 日本 |
| 上映時間 | 125分(2時間5分) |
| 監督 | 永井聡 |
| スタッフ | 長崎尚志、川原杏奈、 永井聡ほか |
あらすじ・ストーリー紹介
主人公・山城圭吾は、漫画家アシスタントとして日の目を見ない日々を送っていた。性格の良さから悪役にリアリティを出せず、編集者から一蹴されていた。
とある日、山城は“幸せな家族”が手に掛けられた現場に遭遇する。偶然目撃した犯人・両角をキャラクター化することで漫画家として成功する。が――次第に、不穏な影が忍び寄ってきて……。
主な登場人物/キャスト紹介
- 山城圭吾/菅田将暉
……元漫画アシスタント。偶然目撃した犯人・両角を参考にキャラクターにしたことで売れっ子漫画家となる。 - 両角/Fukase(SEKAI NO OWARI)
……犯人。幸せそうな四人家族に執着している。 - 清田俊介/小栗旬
……神奈川県警察本部捜査第一課の巡査部長。本件を追っている。 - 川瀬夏美/高畑充希
……山城圭吾の奥さん。双子の赤ちゃんを身籠っている。 - 辺見敦/松田洋治
……両角のアシスタント。逮捕歴あり。
【キャラクター】ネタバレ考察・解説
考察1：最後の意味は？
最後に山城は犯人の心理を理解してしまった……という意味だと思う。
元々は「良い奴」すぎて、猟奇的犯人のキャラクターを描けずサスペンス漫画を描けなかった山城。
しかし、漫画のなかで人をあやめる残酷さは持ち合わせていたのだ。
そこで両角を参考にキャラクター化することでサスペンス漫画家として成功した――。
それ以降、漫画『34』は模倣され現実となり続ける。
漫画『34』の最終回では、まるで「山城」と「両角」が入れ替わったことを示唆しているかのようだ。
最後――山城は刑事の制止を振り切り、両角を手にかけようとした。
つまり、山城は「阻止したい人間」から、「欲望を抑えられない人間」になりかけているのではないだろうか。
考察2：結局、辺見は何者だった？両角との関係は？
考察するに、辺見の正体は恐ろしい絵を描く画家(もしくは漫画家)だったのではないかと考える。
何故かといえば、以下の理由からだ。
出典元：映画『キャラクター』│AOI Pro.両角：「僕が彼(辺見)のファンで、だったんだけど、そのうちあっちが僕のファンになって……」
中盤、46:05頃。両角に同居人がいるような描写がある。両角は誰かに語りかけているのだ。
この同居人が、おそらく辺見なのだろう。
同居人は妙な音を鳴らしているが、絵を描いている音だったとしたら納得がいく。
壁に不気味なペイントがあり、
机上には筆やらの画材が豊富にあるようだ。
また、「16歳少年が一家四人……」という見出しの新聞紙が壁に貼られていたのもお気づきだろうか？――恐らく両角だ。(戸籍を変えていたため、今回の件と結びつかなかったのかもしれない。)
つまり、その報道を切欠に、辺見は両角のファンになり、人を手にかけるアシスタントに成り下がった……のではなかろうか。
このことから、“山城も同じ道を辿っているのでは”、といや～な予感がしてくるのだ。
考察3：最後の刃物の音は？なつみの双子がやばい……
エンドロール後、刃物の音がした。なにを意味するだろうか？
これは、ひょっとして双子がやられてしまう……というメッセージではなかろうか。
何故なら、奥さんが視線を感じてキョロキョロしていたからだ。これはあくまで映画なのだから、我々としては見逃せない。なにかしら伏線となっているはずだ。
刃物の音が2回なのも気になる。
さらに、辺見が逮捕された描写がないことから、彼は野放しになっている可能性が高い。
辺見は“アシスタント”として、両角がやり損ねた仕事を仕上げにかかってくるに違いない。
……だとすれば、この件を切欠に、「ボクハダレ？」状態の山城の人格がやばい方向に形成されるのかもしれない。
“幸せな4人家族”を恨む動機としては十分だ。
もしサスペンス漫画家としてあり続けるとしても、大成功をおさめること間違いなしだ――……。
【キャラクター】ネタバレ感想
(あくまでフィクションであることを前提に)、両角はどこか憎めないキャラだった。
幼い頃から孤独を抱え、自分を愛すことにヒッシだったように思う。
人を手に掛けたあとに「疲れる～！」てセリフがすごい。確かに疲れるだろう、やけにリアルだ。
『34』は、渋谷駅前ビジョンに広告を打つほどの大人気漫画だ。ファンたちが「リアルタイガーだ！」と沸く可能性はないのだろうか。
不謹慎だが、実際どうなるのか……と考えさせられる。
存在感抜群の刑事があっけなく亡くなったのも驚いた。その点もリアルだ。
漫画家として成功したい山城の意地らしさも良かった。黙っているのは悪いことだが、不思議と応援したくなった。
【キャラクター】最後の意味/辺見の正体/刃の音/双子について考察まとめ
本記事では映画『キャラクター』について考察・解説した。
- 最後の意味は？……山城は両角(犯人)の心を理解した。
- 辺見は何者？正体は？……ホラー系画家。かつては両角がファンだった。
- 刃物の音の意味・双子どうなった？……最後に辺見にやられてしまった可能性が高い。
以上の結果となった。
あなたの思うところがあれば、ぜひコメントで教えていただければ幸いだ。
では、またどこかの作品でお会いしよう。
この記事を書いた人 Wrote this article
チェシャ猫
映画鑑賞と食べることが好き。ジャンル問わず好き。いつか自主制作してみたい。
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