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映画『あの子は貴族』についてです。
本記事では、
- 離婚理由の考察
- その後再婚(復縁)するのか考察
- ラストの意味の考察
- 感想
についてまとめてご紹介しています。
ぜひご覧くださいませ。
『あの子は貴族』作品情報
作品名 | 『あの子は貴族』 |
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公開日 | 2020年11月5日 |
制作国 | 日本 |
上映時間 | 124分(2時間4分) |
監督・脚本 | 岨手由貴子 |
『あの子は貴族』主な登場人物/キャスト
- 榛原華子/門脇麦
……東京生まれ、東京育ちの箱入り娘。 - 時岡美紀/水原希子
……地方生まれの苦学生。 - 青木幸一郎/高良健吾
……良家の息子。弁護士。容姿端麗。 - 相良逸子/石橋静河
……華子の友人。バイオリニスト。 - 平田里英/山下リオ
……美紀の友人。
『あの子は貴族』あらすじ・ストーリー紹介
引用元:映画『あの子は貴族』公式サイト同じ空の下、私たちは違う階層(セカイ)を生きている――。
東京に生まれ、箱入り娘として何不自由なく成長し、「結婚=幸せ」と信じて疑わない華子。
20代後半になり、結婚を考えていた恋人に振られ、初めて人生の岐路に立たされる。あらゆる手立てを使い、お相手探しに奔走した結果、ハンサムで良家の生まれである弁護士・幸一郎と出会う。幸一郎との結婚が決まり、順風満帆に思えたのだが…。
一方、東京で働く美紀は富山生まれ。猛勉強の末に名門大学に入学し上京したが、学費が続かず、夜の世界で働くも中退。仕事にやりがいを感じているわけでもなく、都会にしがみつく意味を見いだせずにいた。
幸一郎との大学の同期生であったことで、同じ東京で暮らしながら、別世界に生きる華子と出会うことになる。2人の人生が交錯した時、それぞれに思いもよらない世界が拓けていく―。
離婚理由の考察は?
- 偽りの愛だと気づいたから
- トレースされた人生から脱却して、自分の人生を切り開くため
1. 偽りの愛だと気づいたから
幸一郎に愛がないことに気づいたからです。
根拠は以下のセリフになります。
引用元:映画『あの子は貴族』「俺はまともに家を継ぎたいだけだよ。それは夢と展望じゃなくて、そういう風に育った、てだけ。
華子が俺と結婚したのと一緒だよ」(幸一郎)
そう言われたあと、華子(門脇)は幸一郎(高良)に触られることを拒否していましたね。幸一朗に気持ちがないと気づいたからです。そんな人に身体を許してたなんて辛いですよね。
極めつけは、初対面で会話した映画すら観ていなかったこと。最初から心そこにあらずだったのです。
引用元:映画『あの子は貴族』「事情は分からないけど、どこで生まれたって、最高って日もあれば泣きたくなる日もあるよ。
でもその日なにがあったか話せる人がいるだけで、とりあえずは十分じゃない?
旦那さんでも友達でも。そういう人って案外、出会えないから」(美紀)
幸一朗は、話相手にすらなりませんでした。
華子にとって話せる人は、友人の逸子(石橋)だったのでしょうね。
幸一朗の愛はまやかしでした。
2. 自分の人生を切り開くため
自分の人生を切り開くためです。
……端からみれば恵まれた環境でも、華子からすれば“普通”の環境でした。
美紀(水原)と出会ったことにより、新たな価値観に触れました。
本来の華子は、ジャムを指ですくって舐めてしまうような子です。
格上の名家への嫁入りは、窮屈だったことでしょう。
“小さな箱のなかで生きている自分”を俯瞰できたのでしょう。
華子は“トレースされた人生から脱却して、自分の人生を切り開くため”離婚を決意しました。
ジャムのシーンの意味は?
堅苦しい生活でリラックスできる人などいないように思います。相当なストレスを抱えていたのでは。
その後は再婚(復縁)するのか?考察
個人的には、再婚(復縁)の可能性は低いように思います。
何故なら、仮に両思いにしろ、良家のしがらみがあるからです。
共働きの夫婦になるのならまだしも、「子を生んで」「家庭に入りなさい」などと自由が制限されるはず。
箱娘としての生き方は、華子はもう望んでいません。
そもそも、「また離婚などと言い出すのでは」と許しをもらうことも難しそうですね。
再婚(復縁)の可能性は低いという考察です。
ラストの意味は?考察
女の幸せ
女性の幸せは、恋愛や結婚で決まらないというメッセージがあると思います。
ラスト、華子には余裕があり幸せに見えます。
友人と子どもみたいに無邪気に遊ぶ姿は輝いていました。つい、幸一郎が声をかけてしまったほどです。
最終的に彼女は、経済的な自立・暖かな人間関係・人としての魅力も手にいれました。
女性の幸せは、恋愛や結婚で決まりません。
様々な生き方があります。
華子の成長
また、華子が成長したというメッセージも込められていると思います。
- 華子がタクシーで移動する→用意された人生を歩く
- 華子がタクシーを降りる→華子が自分の足で歩き始める
- 美紀たちが自転車の2人乗り→ふたりで道を切り開く(起業)
- ラスト、友人の三輪車を押す華子→友人のサポートをするまでに成長する(マネージャー)
『あの子は貴族』感想
「隣の芝生は青く見える」
「恋愛は一瞬 友情は一生」
女性同士の敵対構造がなくて心地よいです。
同性同士は純粋に仲良くできますね。とくに学生時代からのお友達って特別に思います。
終盤、華子が学生の2人乗りに出くわし、手をふるシーンが印象的ですね。きっと華子は、そこに過去の自分を見たのではないでしょうか。
風通しの良い作品です。
育ちの良い華子が、ニコニコ愛想笑いしない・沈黙を気にしない様子がリアルだと感じました。
気になった点は、出馬にたいして面倒くさそうな幸一郎です。きっと将来、会議中に寝てしまうんだろうなって。
映画『あの子は貴族』離婚理由・ラストなど考察まとめ
本記事では映画『あの子は貴族』についてまとめてみました。
考察したところ、
- 離婚理由……偽りの愛だと気づいたから、自分の人生を切り開くため。
- その後は再婚(復縁)する?……たとえ両想いになったとしても、名家のしがらみにより、再婚(復縁)は難しそう。
- ラストの意味は?……女性の幸せは、恋愛や結婚で決まらないということ。
という結果となりました。
女性が共感しやすい作品。なかでも、結婚や将来の展望に焦りを覚えているアラサー世代に刺さるのではないかと思いました。
以上です。ご参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。